砂の城 (青樹社文庫 あ 3-2)
砂の城 (青樹社文庫 あ 3-2) / 感想・レビュー
geshi
笑みを浮かべない鳥取県警の槇刑事と警視庁地方係の柔和な河原刑事、対照的なふたりのバディ感がいい読み心地。殺人事件の手掛かりとなる贋作の絵の作者を追求し都内を廻る捜査の旅路が丁寧に積み重ねられているから、犯人と目される人物が出てきてもアリバイの壁の前に逮捕できない無力感が強調される。二つの殺人事件のアリバイトリックが、一つ目は時刻表の出し所に苦慮しているなと思うし、二つ目は下支えはしっかりしているが発想が弱い。論理的で堅実ではあるけどコレといったインパクトが無いなぁ。
2020/01/10
ニョンブーチョッパー
△
2001/03/31
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