ユリイカ2008年12月臨時増刊号 総特集=初音ミク ネットに舞い降りた天使
ユリイカ2008年12月臨時増刊号 総特集=初音ミク ネットに舞い降りた天使 / 感想・レビュー
kaizen@名古屋de朝活読書会
ボーカロイドで一世を風靡した「初音ミク」。文芸評論誌なので最新の情報ではない。歌が下手な人でも、歌を製作できる道具としての評価が深くない。初音ミクで制作している人たちには、新しい情報がないかもしれない。もってまわった表現にいらいらする。社会現象としての初音ミクではなく文芸活動としての初音ミクに焦点が「ユリイカ」。初音ミクを知らない人向けの本。初音ミクの曲だけ聴いていた人にも、役立つ情報はある。参考になるひとが読むとよい。「がくっぽいど」を聞かず嫌い。この本で「がくと」の話もあり、すこし親近感が沸いた。
2014/03/22
サイバーパンツ
今からすると、少し情報が古いところもあるが、音楽論、メディア論、オタク論、キャラ論、アイドル論、など様々な見地から、分析された濃い一冊でとても面白い。特に、濱野智史のニコ動の一回性についてと、豪華メンバーによる、「護法少女ソワカちゃん」についての対談は必読。
2016/08/05
Shiki Magata-ma
初めてユリイカという雑誌を読んだ。この号が発売されたのは2008年。初音ミクは生まれてわずか2年、サブカルチャーの世界の中ですら真新しい、得体の知れないものとして受け止められていた。総特集の名の通り非常に多彩な方向から初音ミクに対するアプローチが試みられている。当時のその新鮮性も相まって、初音ミクとその周囲の現象についての叙述するため、それが結局必要だったかは別として、相当に複雑で高度な思考が行われていた。それへの礼儀として、俺はこの雑誌を初音ミクをテーマとした詩文集として読んだ。
2017/10/12
OHKINA
論考よりインタビューが面白かった。実際に音楽に関わっている人からの話は興味深い。キャラクターやアイドルとして持て囃されてる印象が強かったので、ツールとしてのミクが語られているのは新鮮。いろんな文脈から語られているのでおさらいにちょうどいいかな。
2011/08/29
つかさちゃん
ベビーロイド目当てに買ったら、他の記事の異常な面白さにびっくり。個人的には、開発者の方のインタビューにおける「極度に記号化されたスタイリッシュ・オナホール“典雅”」と「記号化されているにも関わらず生臭さを錯覚させる“初音ミク”」をリンクする話が興味深かったです。
2009/01/25
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