ユリイカ2011年1月臨時増刊号 総特集=村上春樹 『1Q84』へ至るまで、そしてこれから・・・
ユリイカ2011年1月臨時増刊号 総特集=村上春樹 『1Q84』へ至るまで、そしてこれから・・・ / 感想・レビュー
KASAO
1年近く積んだ積読本。数日かけて読了。『1Q84』Book3が出た後に出された村上春樹特集のユリイカ。例によって、村上春樹を良く評価するものよりボロクソに言っている評論が多い印象。春樹好きの自分としては読んでいて複雑な気分でした。ただ、個人的に物語が存在するべき理由を思い出せたのは良かった。現代を生きるにあたって人々の価値観の指標になれる物語。例えノーベル賞がとれなくても、春樹さんにはいつかそんな物語を描いてほしい。
2013/10/13
里馬
村上春樹好き!と方々って騙る割にはそんなに読んでいる訳でもなく、ほうほう、皆々様面白い読み方よのおーと堪能させてもらいました。映画まだ観てないんだけれども、「原作大好きなのに、あんなに汚しやがって!」みたいな憤りじゃなくて褒めて上げられないのかなあ
2011/02/02
ひかぴか☆
もうちょっと巻頭のインタヴューつっこんでほしかった。
2011/01/12
くろすけ
古本で見つけ村上さんのインタビューだけ読むつもりだったが、結局全部読んだ。批判的なもの、賞賛しているもの、小説だけでなく村上春樹原作の映画についてなど様々な記事が載っている。都甲幸治がフェミニズムの視点で幾つかの作品について批評しているものと円堂都司昭が1Q84の牛河について書いているものが興味深かった。村上さんのインタビューも面白い。原理主義やナショナリズムを魂の「ハード・ランディング」としていて、対して「ソフト・ランディング」は目に見えにくいので、物語がそれに輪郭を与える、と言っている。
2023/10/05
D.Okada
「これまで強固であると一般に見なされてきた地盤の多くが、その信頼性を失ってしまった。(中略)その空白を埋めるようなかっこうで、『原理主義』という別の原理が力を持つようになってきた」(「魂のソフト・ランディングのために」)
2010/12/25
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