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ユリイカ2011年11月号 特集=やくしまるえつこ

ユリイカ2011年11月号 特集=やくしまるえつこ

ユリイカ2011年11月号 特集=やくしまるえつこ

作家
やくしまるえつこ
いがらしみきお
幾原邦彦
松岡正剛
坂本龍一
今日マチ子
出版社
青土社
発売日
2011-10-27
ISBN
9784791702305
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ユリイカ2011年11月号 特集=やくしまるえつこ / 感想・レビュー

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ねこさん

言わないのか、言えないのか、その揺らぎから発せられる女子の禁欲的佇まいは、男子のロジックを見事に陳腐化する。不可視な存在への畏れは、ただ見透かされることで祈りに変わる。松岡正剛から坂本龍一まで皆ことごとく「やくしまるさん」と呼ぶのは、後輩女子に敬語で話してしまうのに似ている。モノローグはそれが一般化という同化を、おりこうな犬のように待っている。例えば、中学生の時に走って帰って聴いた戸川純のラジャ・マハラジャーが音源化されないことに失望し、安易にやくしまるさんのカバー曲へ着地したことを、僕が語りたいように。

2019/09/12

oz

初読。もはや何かを好きになることは何かを嫌いになることと同義であるし、価値観の相対化が進行するにつれて絶対性を引き入れる批評的言説は失効してゆくし、ジャンルは着脱可能なコスチューム・プレイの一環でしかなくなる。例えば、寺山修司や大野一雄やフォーサイスやジョイスやサドやライトノベルやゴダールやアニメーションやECMやノイズやJ-POP…やくしまるえつこは2000年代のみを若者として過ごしてきた人間の精神の風景をとびきり不穏な形で提示してみせているのだ。

2011/11/06

marukuso

相対性理論のボーカルやくしまるえつこ。彼女の声の印象は強烈で露出の少なさ匿名性はかねてから疑問だった。本書は彼女の声、匿名性、キャラクターなど多様な観点から考察。共演者、PVやアニメ等の関係者が彼女を語り、特異な声の持ち主である事、そのオーラを読んでいても感じさせる。中でも彼女の「歌いあげない」歌い方はVOCALOIDに近いという指摘、意図的に作詞家名と歌手名を演じて分けるキャラクター性の指摘は面白かった彼女作のカラーイラストが付き豪華さ満点である。

2011/11/23

エルビー

著名人からの寄稿がメインで、そこに興味がない自分はほぼ流し読みでした。ページ数こそ少ないが、やくしまるえつこ自身による寄稿と活動記録データはそこそこ読む価値があるかと。

2017/03/19

hutosi

2011年までのやくしまるえつこ(倍音成分)という固有名詞の活動記録が最後にあります。MVを作った本人の裏話や実際に会ったことのある人物の感想集であり、会った事のない人による考察集であります。なお、自分は「ついてきて」には答えられそうもありません。

2013/06/16

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