ユリイカ2013年1月臨時増刊号 特集=百人一首 三十一文字にこめられた想い
ユリイカ2013年1月臨時増刊号 特集=百人一首 三十一文字にこめられた想い / 感想・レビュー
かふ
ユリイカのこの特集号が出たのは、映画『ちはやふる』で競技カルタとしての百人一首のブームを文学のほうに結びつけたかったようでもある。まあ、競技カルタをやるにしても、百人一首を覚えなければならず、それも大変なのだった。暗記することで型を身に着け、意味は後からついてくるという主張をしているのが、「「型」という思想 和歌とともに守り続けてきたもの」冷泉為人のインタビュー。藤原定家から代々伝わる歌人の家元みたいな人。以下、https://note.com/aoyadokari/n/n4c41a5fd16f1
2022/04/24
壱萬参仟縁
冷泉為人氏が「型」という思想について述べられている(28-39ページ)。評者は学部時代に型をどう打破したらいいのか、20代の若者の視点で考えていたことを懐かしく思い出した。若者が型破りをしないと、という気もするが、創造とは型破りなくして生まれないが、型を身に着けないと、それも打破できないとも思える。継承されてきたのが型でもあり、これに風穴を開けるのは容易なことでないこともわかる。研究と同様である。詰込教育とはいわば型を身に着けるためのものだが、これすら形骸化しているのが実態であるか。破天荒は型あってこそ。
2013/01/04
宙
百人一首特集。研究者、歌人はじめ、『ちはやふる』の作者末次由紀、名人&クイーンへのインタビューもあって専門的にもミーハーにも楽しめるコアな号。
2013/01/11
感想・レビューをもっと見る