ユリイカ 2015年12月号 特集=ミヒャエル・エンデ -『ジム・ボタン』『モモ』『はてしない物語』『鏡の中の鏡』…没後二〇年-
ユリイカ 2015年12月号 特集=ミヒャエル・エンデ -『ジム・ボタン』『モモ』『はてしない物語』『鏡の中の鏡』…没後二〇年-
- 作家
- 出版社
- 青土社
- 発売日
- 2015-11-27
- ISBN
- 9784791702985
ユリイカ 2015年12月号 特集=ミヒャエル・エンデ -『ジム・ボタン』『モモ』『はてしない物語』『鏡の中の鏡』…没後二〇年- / 感想・レビュー
壱萬参仟縁
池内紀氏によると、ドイツは古くから地方自治が根づいており、どんなに小さな町や村でも、合併しない。したとしても特殊事例(88頁)。観光客より生活環境が大切。暮らしよい町でなくてはならない。エンデ思想の実践的応用篇(93頁)。田村都志夫氏によると、カーニバルとは、既成の慣習化した平常秩序よりも、反復させ、礼儀作法を一時期無効として、自由な創造性を優先するお行儀の悪さが支配する世界(99頁上段)。
2016/03/02
イーナ@新潮部
私はエンデのつくる世界が好きだけど、そう言えるほど彼の作品を読んでないことがわかった。『モモ』だけだもんね。他の本も読んでみたい。そのうえでこの本を読み返したら、エンデのことがもっとずっとよく分かるだろう。
2017/03/18
mine
荻原耕平氏のはてしない物語論で、バスチアンが想像力の行使とともに現実から離れて行くことに裏側に、現実に固着することで自分を失うという事象がある、はてしない物語に様々な形で登場する二面性の本当の意義はこれを描き出すことだという解釈が述べられていた。 かなりピンときた。
2016/10/05
原玉幸子
昔読まなかった児童文学『モモ』を切っ掛けに手にした、ミヒャエル・エンデの史実を辿った本書は、ドイツ文学者等の単なる感想文の寄稿が多で感じるものは少ないですが、児童文学に対する同氏のアプローチと哲学(大澤真幸の『さがせ、さらば見出すであろう』は純粋過去を寓話に盛り込んだとの解説等)は興味深かったです。寓話分野の研究も面白いやも知れません。(●2015年・冬)
2020/01/03
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