ユリイカ 2016年5月号 特集=石原慎太郎
ユリイカ 2016年5月号 特集=石原慎太郎 / 感想・レビュー
ともすけ
石原慎太郎特集に興味を持って購入。なぜ今石原なのか。石原のゴリ押しで特集が組まれたのだろうか。冒頭部分の森元孝との対談と中盤頃の栗本裕一郎×豊崎由美の対談の温度差が凄まじく非常に面白い。中森明夫が「才能だけ」と評したが僕も石原は才能だけで書いていると思う。身体描写にかけては右に出る者はいないほどのマチズモで描き出す石原だが近年は体力の衰えかそこに以前ほどの勢いがないと豊崎由美は残念がっているようだ。稀代の傑物であっただろう石原慎太郎。掲げるテーマも不変、普遍である。石原をよく描き出している本であった。
2016/05/07
もちろん、石原慎太郎には死ぬほど興味がないので読んでいない。問題は、松本圭二の「ダブルコックローチ」だが、現代詩手帖2011・2月号の小詩集「ミミズノウタ」から5年ぶりの「詩」。ここで出てくる死んだ「君」は安川奈緒の事だろうか、彼女にささげられている。しかし、思うんだが、もうこの時代に「詩」を書くということは、「散文的崩壊」あるいは「徹底的な言語破壊」しかないのではないか。『アストロノート』以降の彼の詩は、むしろ、その「散文的な」なし崩しの果てを目指そうとしているのではないか。
2017/02/06
my
結局「なぜ今石原慎太郎か」がわからないままの特集だったように思う
2016/08/20
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