ユリイカ 2016年11月号 特集=こうの史代 ―『夕凪の街 桜の国』『この世界の片隅に』『ぼおるぺん古事記』から『日の鳥』へ
ユリイカ 2016年11月号 特集=こうの史代 ―『夕凪の街 桜の国』『この世界の片隅に』『ぼおるぺん古事記』から『日の鳥』へ
- 作家
- 出版社
- 青土社
- 発売日
- 2016-10-27
- ISBN
- 9784791703173
ユリイカ 2016年11月号 特集=こうの史代 ―『夕凪の街 桜の国』『この世界の片隅に』『ぼおるぺん古事記』から『日の鳥』へ / 感想・レビュー
yoshida
こうの史代さん特集にて購読。充実した内容と特に、こうの史代さんと西島大介さんとの対談は必読。「夕凪の街 桜の国」、「この世界の片隅に」での、こうの史代さんの想いを知るこ。全単行本解題にて、各作品の魅力が知れる。個人的には「さんさん録」と「ぴっぴら帳」も好きなのだ。こうの史代さんの作品では、「日常」を感じさせる。日常を誠実に生きる。その中で原爆症による悲劇や、恋愛が現れる。市井の人々の平凡な日常に、突如として起きる出来事。日常の中、受け入れ生きてゆく人々。そのしなやかさ、力強さに私は暖かい感動を覚えるのだ。
2016/12/21
さらば火野正平・寺
映画『この世界の片隅に』公開で、こうの史代特集。こうの贔屓の広島人の私には「待ってました」である。しかし『ユリイカ』は立ち読みする事はあっても買うのは初めて。改めて河出書房新社の『文藝別冊』や『KAWADE道の手帖』等のシリーズは『ユリイカ』のパクりだとよく分かる。映画公開の為に監督の片淵須直やのん(能年玲奈)のインタビューまである。私はのん贔屓でもあるので嬉しい。こうの史代の漫画を読むと意匠が尽くされていて、それが楽しみの1つであるが、執筆陣の評論を読んでいると、私が何かと見落としているのが解った。
2016/11/14
takaC
こうの史代さん作品で既読は『夕凪の街 桜の国』のみ(それもつい2週間前に読んだばかり)だけど、他のもいろいろ見てみたくなった。
2016/12/15
こばまり
特集がこうの氏とあっては、ここ数年ご無沙汰だったユリイカにもつい手が伸びる。今秋原画に触れたこともあり「この世界の片隅に」は特に思い入れの深い作品。改めて読み直し観直したくなった。
2016/12/25
天の川
こうのさんと西島さんの対談がとても興味深かった。「原爆」というとすぐに「平和」に結びつけて語られるのが嫌だったというこうのさん。『夕凪の街…』の世間の評価、神聖化を打ち消す作品だという『この世界の片隅に』。その後に続くお二人の会話に、自分がどれだけ一面的な読み方しかしていないかを考える。後に続く多くの方々のこうの作品に関する分析も非常に興味深かった。この本をガイドブックにこうの作品をもう一度じっくり読み返したくなった。
2017/01/03
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