ユリイカ 2017年6月号 特集=最果タヒによる最果タヒ ―『グッドモーニング』『死んでしまう系のぼくらに』『夜空はいつでも最高密度の青色だ』・・・
ユリイカ 2017年6月号 特集=最果タヒによる最果タヒ ―『グッドモーニング』『死んでしまう系のぼくらに』『夜空はいつでも最高密度の青色だ』・・・
- 作家
- 出版社
- 青土社
- 発売日
- 2017-05-27
- ISBN
- 9784791703296
ユリイカ 2017年6月号 特集=最果タヒによる最果タヒ ―『グッドモーニング』『死んでしまう系のぼくらに』『夜空はいつでも最高密度の青色だ』・・・ / 感想・レビュー
さや
一冊まるごと最果タヒ特集。ひとりの言葉について、たくさんの言葉が生まれている場。わたし自身もっと言葉を読みたくなった。わかるのは怖い。わからないは無責任。だとしてもわからないまま最果タヒの言葉を受け止めよう。
2017/07/04
またの名
圧倒的な独自センスで界隈に新しい次元をもたらした詩人の特集。「マンガの、声になっていない心中語に近いレイヤー」の言葉で書いてるという本人は小説にも取り組んだけどその他全ての層も言語化する小説の形式に違和感を覚えるとのことで、漫画を読むたび言語化に難儀する表現の層にいつも戸惑う自分とは対極的。他方で雑音の中に入ってノイズに反射するように言葉を溢れ出させる感覚は個人的によく理解でき、移動外出が制限される事態下では能率が悪くなるので現在進行形の私的な困り事。「きっと、私は自分の経験とか身体とかそういうものより…
2021/06/23
わんにゃん
前半はつまらなかったけれど、佐藤雄一の「みじかすぎる」は読んでいて心地よかった(どうやら彼も詩人らしい。読んでみたい。)し、後半の「自我は風船か、それとも免疫機構か」あたりからの小論のようなものたちは読んでいてなるほどと思うことが多かった。
2021/05/16
もっち
一番最後の、富永京子さんの文章まで読んだ笑
2017/06/06
ずー
最果タヒについての個人的な思いを述べると、"普通"に馴染めないし馴染みたくないけれど自分の凡庸さも分かっている人間のフラストレーション、やり場のないさみしさ、孤独をそのまま一気に転写するような作風に近しいものを感じる反面、作品全体に漂う、少しあざとさすらも感じるきらきらとした、儚げな雰囲気に対しては没入できなさも感じており、真正面から好きにはなれないけれど気にせずにいられない、特異な存在である。というのを再確認した。
2017/08/19
感想・レビューをもっと見る