ユリイカ 2018年5月号 特集=アーシュラ・K・ル=グウィンの世界 ―1929-2018―
ユリイカ 2018年5月号 特集=アーシュラ・K・ル=グウィンの世界 ―1929-2018― / 感想・レビュー
帽子を編みます
ル=グウィンの世界、エッセイが23編、対談、インタビュー、イラスト、資料邦訳書籍解題です。巻頭の対談がル=グウィン大好きというものではなかったので取り掛かりは悪かったけど、いろいろな切り口から彼女の創作世界が広がるのは良かったです。特に読みたくなったのはゲド戦記、西のはての年代記、今すぐ読みたい気分になります。ゲド戦記の3巻までを学校の図書室で読んで、大人になってから4巻以降を驚きを持って読んだ人は多いのではないかと思います。今の私はどう受け止めるのでしょうか。良い本は何回でも対峙してくれます。
2021/10/05
Die-Go
『ゲド戦記』で知られる、アーシュラ・K・ル=グウィンの追悼特集か。正直なところ、読むのがしんどかった。清水眞砂子さんのインタビューがかろうじて良かった程度。★★☆☆☆
2020/10/29
ぐっち
はじめてユリイカ読みましたよ!「ゲド戦記」の1冊目を読み終えたものの、かなりしんどかったので、続きをどうしようかと思っていたので、背中を押してくれることを期待して買ったのですが…。上橋菜穂子さん×荻原規子さんの対談は、これはどうも続きを読むのもかなりしんどそうだなあとかえって躊躇させる内容でした。白井弓子さんのイラスト付きコメントの中の「ル=グゥインを読め ル=グゥインを読まねばならぬ」は私にもまだ聞こえている気がします。
2018/06/03
波璃子
今年1月に亡くなったル=グウィンさんの追悼特集。物語はありのままの世界を受け入れることを拒み、現実を拡張して自由になるためのものなのだと彼女は言う。だからあなたの物語を読むと、自分の中にある世界が途方もなく広がったように感じたのだろうか。ゲド戦記の訳者の清水眞砂子さんが仰っていたように、ゆっくりじっくりアースシーやハイニッシュ・ユニバースと向き合っていかないといけない。私はまだ何も分かっていない。だから、自分の足でしっかり大地を踏みしめて、旅をしていこうと思う。ありがとう。
2018/05/22
Mana
ル・グウィン追悼特集。上橋菜穂子さんと荻原規子さんの対談が大分批判的で、ざっくりいうと物語よりも理屈や理念が優先してるって感じ。ゲド戦記の壊れた腕輪が良かった、4巻以降の続編は理論が先行してきてるっていうのは同意。うまく理由が言えなかったことが明確にしてもらった。ゲドの人種については同意しがたい。わざわざ黒人って設定にしてそのことを作中で強調しなくても読者は自分に結びつけて読むはずと言っていて、たしかに日本だと白人の主人公でも皆自分だと思って読んでると思うけどσ(^_^;)、アメリカの黒人は状況が違うと→
2018/07/14
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