ユリイカ 2018年8月号 特集=ケンドリック・ラマー ―USヒップポップ・キングの肖像―
ユリイカ 2018年8月号 特集=ケンドリック・ラマー ―USヒップポップ・キングの肖像― / 感想・レビュー
かふ
ケンドリック・ラマーがピューリッツァー賞を取ったことで時期ノーベル賞は確実と囁かれているそうだ。コンプトンは黒人の八割が犯罪者になるか殺されるかというコミュニティ出身で偉大なラッパーの出身地でもある。そこでギャングスターに属さない殺されるかもしれない優等生的な人物を語り手としてコミュニティにコミットするストーリーをラップで描いたのがケンドリックで、それは幼少時に銃で殺された若者をケンドリック自身が目撃したことがあるという。そして白人警官による黒人への暴力に対してのラップがYouTubeで有名になる。
2018/09/18
井蛙
まず彼は卓越したスキルを持っている。ギャングスタラップの聖地コンプトンの日常を普通の人間の目線からラップしようというテーマの普遍性がある。そして社会的にも、政治的にも非常にコンシャスである。まあそりゃ人気出るだろうなって感じ。カニエのような人も個人的には好きなんだけどな。ただ英語は全くわからんけど、音楽的には『DAMN.』より『To pimp a butterfly』の方がずっと良かったと思う。それにしても本場のラッパーっていうのは、語ることの難しさとか矛盾を直感的に理解しているところがすごいなあと思う。
2018/08/29
Edo Valens
去年の、ノーベル賞発表の時期は楽しかった。「今年はケンドリックが獲るぜ」と友人たちとワイワイ騒いでたのである。とはいえ、どういう風にすごいのかを説明してと言われてしまうと、そこまで詳しくは知らないし、考えてもなかったのであった。今回、特集に収められた論考を読みながら、そしてそのアルバムを改めてしっかり聴きながら、自分なりに消化してみようと努めてみた。1冊読み終わると、ケンドリックというアイコンをじっと見つめすぎて、なんだか遠近感がおかしくなったような気分に。ケンドリック、なんかデカくない?みたいな。
2018/08/14
a.k.a.Jay-V
クソっ!SKY-HI、外見だけじゃなくて発言内容までイケメン過ぎだろ!惚れてまうやろー!
2018/08/25
KA
特集内の全ての記事を読んだ。『ユリイカ』を通読するのは初めて。一昔前はよく買っていたが、ここ5年くらいは極稀で、お目当ての記事以外は目を通さないことが多かった。あらためて、現在進行形の文化(人/事象)を論じることの難しさを感じた。 エッセイなのか紹介なのか批評なのか、はたまた分析なのか、正直スタンスがよくわからないものが多いな、というのが正直な感想。「この論考はいい!」と思い読み始めても、途中でただの事実の羅列になり、食い足りずに終わってしまう。
2018/08/06
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