ユリイカ 2018年10月号 特集=図鑑の世界
ユリイカ 2018年10月号 特集=図鑑の世界 / 感想・レビュー
かりさ
図鑑の世界特集…なんて魅力的!と言うことでずっと眺めております。図鑑の世界をあらゆる観点から迫り、図鑑の奥深さを知るわくわくの特集。荒俣宏さんはじめ執筆された方々の図鑑愛が伝わります。子供の頃から好きなのは恐竜や鉱石。大人になっても好きなものは心惹かれます。カシワイさんの表紙絵が素敵。保存版。
2018/10/27
はるき
図鑑特集。図鑑って一つの世界、いや一つの宇宙です。それを人の力で構築するってロマンがあります。労力は半端じゃありませんが。子供時代には楽しく眺めたのに、大人になるにつれ遠ざかってしまうのは何故だろう…。
2021/09/04
山像
図鑑ブームというやつが来ていたらしい。知らなかった。「図鑑」概念からイメージされるものの中心に生物を体系的に並べたものという典型があり、その周縁にオタク的な収集欲を満たしてくれるものという図鑑像が分布している感じ。後者のイメージについて書いている人も、前者的な図鑑観を話の枕にしていたりするし。 で、本職の形態学者でありながら後者を語ることに全振りした倉谷先生の「子供の世界観形成における「怪獣図鑑」の作用について」がメチャクチャ面白かった。子供はいとも容易く図鑑から一個の世界を作り出してしまう……パワフル。
2018/10/01
午後
博物学的な世界認識の方法としての図鑑、最新の研究成果を一般の人々に広く紹介するメディアとしての図鑑、コレクション・記録としての図鑑など、様々な角度から図鑑について論じられている。形態分類学と系統学の間での葛藤や、ゲームと図鑑の関係など、バラエティ豊かな切り口が楽しめる。個人的には、特集外の杉本真維子の詩、図譜やエクフラシスの詩情を論じる大久保ゆうさんの論考、小笠原鳥類の詩が気に入った。図鑑ブームがきていることをこの特集で知ったが、言われてみれば図鑑と名のつく出版物がずいぶん増えているような。
2018/10/16
りょんりょん
まず表紙があまりにも良い。ドードーとかまで標本になってるところとか、生きた化石だけ鮮やかに色付いている所とか、表紙だけで既に満足してしまう。中身も勿論盛り沢山で読み応えがすごい。特集最初の記事が荒俣さんのインタビューで始まる時点で信頼できる。恐るべき知識量と知識欲に呑まれて、こっちまで興奮してしまう。あと、panpanyaさんの漫画が載っているのを知らなくてびっくり。本当にいい特集でした。
2022/01/15
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