ユリイカ 2019年7月臨時増刊号 総特集◎萩原健一 ―ショーケンよ、永遠に―
ユリイカ 2019年7月臨時増刊号 総特集◎萩原健一 ―ショーケンよ、永遠に― / 感想・レビュー
わいほす(noririn_papa)
書店でパラパラっとページをめくったら、岸部一徳さんがPYG時代のショーケンとジュリーのことを語っていたので、つい買ってしまった。ユリイカの特集らしく、全編ポエティックでマニアックだ。やんちゃでストイックで、カッコ悪いことがカッコよくて、生真面目で不器用で暴力的で繊細な、歌手として役者として表現者としてのショーケンの実像と虚像をそれぞれが感じるままに魅力的に書かれている。(コメントへ)
2019/07/12
まさやん80
亡くなった萩原健一の総特集。 ショーケンの音楽、ドラマ、映画について、多くの論評あり。個人的には、「傷だらけの天使」「前略おふくろ様」「神代辰巳」が大好きなだけに、それぞれについてしっかりとした考察があるのが有り難い。 岸部一徳、恩地日出夫、中島貞夫のインタビューも読み応えあり。
2019/07/28
justdon'taskmewhatitwas
大物が亡くなると「一つの時代が終わった」等の言い回しがなされますが、彼の絶頂期は前の前の時代のほんの一瞬で、その強烈さ故に、続く後半生は、黒澤映画に出演しようが、倉本聰に褒められようが「長い晩年」だったように思えました。ただ、そこでも足掻きもがき、時に綻びるその前のめりの生き様が、(表紙の)「オサムちゃん」がそうだったように、愁いを帯びて魅力的なのでした。合掌。
2019/07/14
horizon
時代と寝た男 ショーケン 80年代以降の彼は そのつくりあげられたイメージとの闘いでしかなかった と言っても良いのではないか その闘いに最終的に彼はかったのか? 時代が変わった後 これだけ長きに渡って役者を続けられた ということでは勝利と言えるが 第2のピークを作り出せなかった という意味では 敗北とも思える 時代と寝た男のその後 の苦しみをショーケンはずっと抱えていたような気がする ふと藤圭子の事を思い出した
2020/02/19
Mitsuhito Shiraha
音楽、テレビドラマ、映画の分類で論じる萩原健一。恩地日出夫監督、中島貞夫監督や横尾忠則氏、岸部一徳氏、蜷川有紀氏といった直に関わった方のインタビューは出色だが、ライターによる来歴やエピソードはしばしば重複している。
2019/09/03
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