ユリイカ 2019年9月臨時増刊号 総特集◎遠藤ミチロウ ―1950-2019―
ユリイカ 2019年9月臨時増刊号 総特集◎遠藤ミチロウ ―1950-2019― / 感想・レビュー
秋 眉雄
リレー形式のように、みちろうさんのその長い経歴を追う形になっている小野島大さん、行川和彦さん、志田歩さん、大石始さん辺りのところが結果的に最も追悼記に近いものになっているのかなと思いました。いろんな人たちがいろんなイイことを語っています。でも、正直に言えば僕が読みたいのはこんなことじゃないよなと。こういうものは、ロックというかパンクにはまるで必要のないものだよなと思います。ホント、申し訳ないですが。
2019/12/07
阿部義彦
パンタと同じ歳だったんだ!ザ・スターリン結成時に既に30歳。ピストルズよりも、ニューヨークパンク(パティ・スミスやテレビジョン)をよく聞いていたと知り成程と思いました。知的なのです。ザ・スターリンからスターリンそして、ソロや多数のバンドのハシゴ時代など、大まかな活動が良く分かりました。戦略的策士でもあったのですね。これ程私生活では敵がなく、誰からも敬愛されていたなんて!一条さゆり、中尊寺まい、三角みづ紀さんなど女性からの追悼文が凄く心に響きました。その他灰野敬二やPANTA、友部正人さん等も寄稿してます。
2019/12/22
今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン
お盆なのでこれを読んでミチロウ先生を偲んでいます。亡くなる前に立案された企画ではなかろうに、このスピードでリリースされたの、ほんまお盆に間に合うようにか?と思ってシマウマ。書き手にとっての喪失感の大きさも伺える。戦略家の部分など知らなかった顔もあり、フォーク時代のルーツなど同じ東北出身者と共通するナイーブさ。ミチロウを知ら無い人にどれか1記事すすめるなら、小野島大のがまとまっててよかったな。
2019/08/12
justdon'taskmewhatitwas
追悼号を積読放置するのは甚だ不遜だと気づく①。アコギ期に生で観た。1曲目がBreakonthrough(totheotherside)。マンガ家で言うと、手塚治虫や石森章太郎ではなく、水木しげるでも大友克洋でもなく、白土三平って感じ。
2022/07/11
アレカヤシ
「肉体っていうものは、いま原始に帰れ、とか言われてますが、もともとそんなものには帰れっこないんだし、却って自分の肉体を観念として捉えなきゃいけないんじゃないかと思うんです。明らかに他人ですから」P248 2011年以降、ミチロウさんが、故郷に回帰した感じがして違和感が少しあったけど。あれはそうではなくて、個と個、魂のつながり方だったのかなと、思ってはみたのです。
2019/11/11
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