現代思想2012年4月号 特集=教育のリアル 競争・格差・就活
現代思想2012年4月号 特集=教育のリアル 競争・格差・就活 / 感想・レビュー
ワナビー
全体としていわゆる「左寄り」なところがちょっとありますが、専門家でない人間が読むにちょうどいいくらいの文章だったと思います。読み良い文章が多かったですね。一部を除いては、批判ばかりに終始していませんでしたし。ワナ。
2012/10/10
marukuso
この中で問われている教育は主に大学教育である。大学の株式会社化、就活予備校化などなどである。就職が決まりにくくなっている現状、世間は学生に非があるかのように言うが社会構造の問題であり、外部を変える必要がある。にもかかわらず学生は疑問を持ちつつも就活のレールに乗ってしまう。教育が人的資本としての労働者を要請・養成し、本来あるべき学問の進歩や学生の精神的成長を疎かにしているという。中学小学校で起きている問題が薄かったのが残念。
2012/08/21
壱萬参仟縁
やはり格差と教育の関係が重要。大内氏「努力によっては埋められない格差や努力することを不可能にする社会的条件への認識が欠けてしまう」(p.77)。格差は益々深刻化しており、子どもの親の貧困が低学歴に帰結する、という親の経済レベルが子どもの学力レベルまで規定してしまっては、悲観しかない。また、p.90には、「重複貧困」があり、それらは虐待・離婚・病気・自殺などの連鎖である。他にも社会問題が満載の教育現場に多くの難題があると理解できる。
2012/05/17
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