現代思想 2014年4月号 特集=ブラック化する教育
現代思想 2014年4月号 特集=ブラック化する教育 / 感想・レビュー
壱萬参仟縁
斎藤貴男氏が指摘されるように、 新自由主義の社会ゆえに、すでに不利な立場 の層に絞ったら、8~9割は非正規派遣 (47頁中段)。 学習支援業はこうなっていると思う。 大内裕和先生は、 正規雇用労働者は激減し、 不安定雇用が激増。 消費税アップは雇用労働者の生活を 追い込む。 年金切り下げ、支給年齢引き上げ、 医療費負担増、TPPまで控えている(48頁下段) と社会福祉と雇用環境の悪化の連動 をリアルに描写する。 大津由紀雄「なぜ英語教育は混迷するのか」 (110頁~)。
2014/05/27
おおにし
教育の現状を論ずる人たちが一様にアベノミクス批判をしている。アベノミクスが日本における教育荒廃のすべての元凶というトーンだ。特集のテーマからしてそういう論議になるだろうが、現場の教師たちがどのように感じているのか生の声をもっと聞きたいものだ。
2014/10/04
新平
本書内の、三宅晶子〈『私たちの道徳』の「私たち」とはだれなのか?〉P142で言及されていたのだが、2005年に出版された「ドイツ・フランス共通教科書」に、「1995年、日本初の公式謝罪(=村山富市首相談話)」と載っているそうだ。さらに「日本は戦争終結以来、その過去にどのように対してきたか?」という設問まであるそうだ。 教育内容と教育行政の関係、教育社会学的な考察など、多方面から、ブラック化する日本とその未来を考えるのに有益な一冊。
2014/05/03
ジャスミン
もはやホラー。背筋が凍る。四谷怪談より怖かった。
2014/04/09
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