現代思想 2014年5月号 特集=精神医療のリアル DSM-5時代の精神の<病>
現代思想 2014年5月号 特集=精神医療のリアル DSM-5時代の精神の<病> / 感想・レビュー
壱萬参仟縁
佐藤文隆氏は、 福沢諭吉の「物理学の要用」、 「訓蒙 窮理図解」を紹介される (24頁~)。 権力に縋って権威のベールで 人民を煙に巻くのが普通。 発達した社会なのに価値相対主義に 曝されていた。 19Cに科学が実験哲学と呼ばれ、 科学は学問の世界に自然と 交流する技術の世界を統合した。 Study, Nature, Not Bookという 標語は学問の科学への転換期の 雰囲気を言い当てているという (26頁下段)。
2014/06/19
うえ
ヤングの論考だけは興味深い。「第二次世界大戦後の状況とは異なり、朝鮮戦争に参加した兵士と帰還兵は、精神医学研究者の注意をあまり引かなかった…この点に関して、ベトナム戦争はそれほど異なるものではない。戦争の大半の時期に報告された精神医学的症状の発症率が低かったのである…67年以後、その発症率の低さは、一般に、ドラッグを「自分で服用する」という広く行き渡った現象に起因するとつきとめられた」「問題なのは、「真の」PDSDのケースを識別することが、多くの場合不可能であることである」
2021/02/21
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