現代思想 2017年6月号 特集=変貌する人類史
現代思想 2017年6月号 特集=変貌する人類史 / 感想・レビュー
壱萬参仟縁
中沢新一×山極寿一 両先生の対談は興味深い。山極京大総長は、人間がまず行った食糧革命は、食物を集めて分配することという。チンパンジー、ゴリラ、オランウータンにはできないことと指摘される(34頁下段)。中沢教授は、capitalismの capitalの下はラテン語の caput =頭。古代ローマでは、男の精力、政治家の政治力をサシ、力の集合場所という考え方があるという(43頁下段)。他、池田清彦教授の「人類の進化と少子化」で、グローバル・キャピタリズム(GC)は国家を横断して安い労働力を求める。
2017/08/15
Rieko Ito
冒頭の対談が出色。『暴力はどこからきたか』では語りきれていなかった人間の暴力について、山極寿一氏が縦横無尽に語り尽くしている。ほかの論稿は役立つ点もあるが、何も『現代思想』で読まなくてもという気がする。
2017/12/05
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