現代思想 2017年10月号 特集=ロシア革命100年
現代思想 2017年10月号 特集=ロシア革命100年 / 感想・レビュー
壱萬参仟縁
亀山郁夫「なぜ、これほどの犠牲を……」で、社会主義とは、理性の革命であり、人間の欲望を徹底して抑えこむことによって成立するシステムである(37頁上段)。和田春樹×池田喜郎 「討議 革命はいかに語りあえるか」で、和田先生は、ジョン・リードの『世界をゆるがした十日間』の感激的なところは、第2回ソビィエト大会で「平和に関する布告」が発表されたあと、隣の若い労働者が「戦争は終わったんだ」と感激して叫んだ記述。だが、現実にはそうはならなかったところに、革命の悲劇性の問題があるという(47頁上段)。
2017/12/17
かふ
『ロシア革命――破局の8か月 (岩波新書)』の著者池田善郎と和田春樹(池田が新世代のロシア近代史ならこっちは旧世代かな?)の討議。ロシア10月革命を革命のクライマックス(ジョン・リード『世界をゆるがした十日間』)と捉えるのではなく、ロシア2月革命(カデット(立憲民主)党のブルジョア革命)の意義についての相違(和田ーエリートと民衆の隔絶。池田ー革命のロマンチシズムを剥がす)。ますますロシア革命は混迷していくな。
2018/01/23
Ex libris 毒餃子
ロシア革命を様々な面から論じた本。亡命ロシア人やセックスへの介入まであり、ロシア革命丸わかり。
2017/11/21
takao
☆(亀山郁夫) なぜ、これほどの犠牲を
2017/11/28
工藤 杳
松戸(手紙の民主主義『ソ連史』)、下斗米(ロシア革命と古儀式派!『神と革命』)、池田(ココシキナ)、北井(性をめぐって、プラトーノフ)、森(郵便の体制という観点)
2018/02/04
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