現代思想 2018年2月号 特集=保守とリベラル ―ねじれる対立軸―
現代思想 2018年2月号 特集=保守とリベラル ―ねじれる対立軸― / 感想・レビュー
Ra
全体を通した感想としては、二度の切断(維新&敗戦)を経験した日本において「何を保守するのか」が定まっていない(定められない)という保守主義側の問題と、根本原理は没落した革新=左翼と異なるところがなく反権力であって、高負担高福祉といった米の民主党や欧の社民と同類型になれなかった「日本的」リベラル側の問題が不幸にからみ合った結果として、今日の日本政治における原理レベルの議論の不在につながっているのであろうということ。
2018/03/04
ますたけ
大黒のが面白かった
2018/08/29
arakan
「(戦後日本の政治思想は、敗戦による)歴史の連続/非連続という問題と、アメリカをどう位置づけるのかという問題が、ねじれた構図として入ってしまったために、議論は二重三重に混乱してしまった。革新はアメリカ的な自由と平等を擁護しながら反米を唱え、保守は逆に自由と平等に価値的にコミットメントしないにもかかわらず親米の立場を取ったということです。」 宇野重規 p.20
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