現代思想 2020年6月号 特集=汎心論 ―21世紀の心の哲学―
現代思想 2020年6月号 特集=汎心論 ―21世紀の心の哲学― / 感想・レビュー
ころこ
巻頭に永井均のインタビューが収録されています。永井は汎心論を認めていません。〈私〉だけが〈私〉から分かり、心は〈私〉という形式そのものだ。世界はその様なあり方としてある。累進構造が他者にも適用されるが、心を持つ他者は概念上あり得ない。が、それを想定した途端に、他者もそれと同じ形式を持つ。その様なあり方として、他者にも心があるという形式はあり得る。とはいえ、〈私〉とは端的な現実としてある、としか言いようのない世界の開かれである。時間も同じ累進構造を持っているといいます。クオリアとはこの形式の勘違いです。
2020/09/08
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