テクノスタルジア
テクノスタルジア / 感想・レビュー
九曜紋
再読本。1996年初版。先日、既読の大塚英志の著書で本書に言及があったので読んでみた。哲学用語を多用したり、80年代~90年代のポストモダンに影響を受けたことが窺える内容。ニュー・アカデミズムから落ちこぼれた(と言っては語弊があるだろうか)、サブカル論壇に特有の雰囲気が色濃い。大塚にも言えることだが、それが時代の空気だったのだろう。香山リカが精神科医として、と同時に著述家として脚光を浴びていた、古き良き時代の作品。
2021/08/15
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