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虚構まみれ

虚構まみれ

虚構まみれ

作家
奥泉光
出版社
青土社
発売日
1998-05-01
ISBN
9784791756353
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虚構まみれ / 感想・レビュー

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てふてふこ

1998年出版のエッセイ。大塚久雄先生の「解り易さに安住せず、真理に向かって物事を考え抜いていく精神」は、とても為になった。それと「失敗は成功の元・成功も失敗の元」の話も印象的。「ノヴァーリスの引用」についてドッペルケンガーの事を書いていて、あっと思いました。読んでる時気が付かなかった・・・。文学賞を獲る為、理論武装し自らとび込んでゆくのが面白くて格好良い。色々と刺激を受けた本です。自分の思っていた事を、悠々と上手に言葉にして下さる奥泉さんを尊敬してしまう。

2014/02/10

月世界旅行したい

90年代の本である。いまさら読む。

2016/08/24

暁人

著者初の随筆集、というのを読んでから知った。▼マックス・ウェーバー研究の泰斗、大塚久雄との話が最も面白かった。単語一つの訳にまでこだわる大塚と、そこまでの粘りがもてず研究者になることを断念する筆者の対比が興味深い。学問の深淵はあまりにも深いということか。▼全編を通じ、筆者は事実を面白可笑しくするサービス精神溢れる人だと感じた。そして同時に、そのためには膨大な知識が背景にある、ということも。

2015/02/08

momo

90年代の奥泉さんのエッセイ、書評が集められています。博学多才でユーモアがあり、重量感と妖しさを合わせ持つ奥泉さんの魅力がつまっています。特に心に残ったのは、自由に表現するときに必要となることを書かれた文章です。技術的に習得することと、ひとつのスタイルに通暁し、それを支配するということです。たしかに小説だけではなく、音楽、美術、スポーツにも通じることだと思いました。「吾輩は猫である」が好きで、少なくとも五十回は読んでいるとのこと。本も徹底的に読むことで、初めて自分のものになるということを実感しました。

2013/12/19

いのふみ

奥泉さんが当時から小説を技術的、テクスト的、構造的に見ていたことがよくわかる。あと、「小説を楽しんでいた」ことも。

2018/06/11

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