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イタリアの詩人たち

イタリアの詩人たち

イタリアの詩人たち

作家
須賀敦子
出版社
青土社
発売日
1998-09-01
ISBN
9784791756568
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イタリアの詩人たち / 感想・レビュー

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コットン

5人の現代イタリア詩人の丁重な解説。特に須賀さんが思い入れのあるサバについての文:「長い間、私の中で歌い続けたサバのトリエステは途方もないひろがりをもつ一つの宇宙に育ってしまっていて、明るい七月の太陽のもとで、現実の都市の平凡な営みは、ただ、ひたすらの戸惑いをみせているのにすぎないのだった。」美文だ。

2015/02/04

メタボン

☆☆ 須賀さんの言葉は美しいが、イタリアの詩自体は理解することが難しかった。モンターレの詩1篇だけは心に残った。「ある日 閉め忘れたドアのむこうの/中庭の樹々のあいだに/レモンの実の黄色がみえるとき/心の氷結が 不意に溶け/胸に音たてて迸る/彼らの うた/太陽の黄金(きん)の喇叭」

2014/02/11

ぞしま

今回改めてモンターレの章を読んでみたのだが、なんて素晴らしいのだろうか。そして、ディーノ・カンパーナの章で引かれているモンターレの言葉、それをまなざす須賀さんの姿がかすんで見えてくるようで、感動的。クアジーモドはいつものように斜め読み。

2022/07/07

すみの

伊を代表する5人の詩人。*ウンベルト・サバ/出身地トリエステと妻リーナについて、日常を語りかける。素朴な印象。*ジュゼッぺ・ウンガレッティ/自由詩『川』。パリでマクラメらと交流。その影響が詩にも表れている。*エウジェニオ・モンターレ/音楽家を目指していた影響で韻律が素晴らしい。*ディーノ・カンパーナ/精神分裂病者。散文詩『オルフェウスの歌』韻文詩『夜』は強烈な印象。*サルヴァトーレ・クワジーモド/ギリシア風を感じさせ完成された芸術詩の印象。私には難解な比喩。***日本語訳詩をした先生方が偉大だったと。

2017/01/15

lune

サバ、ウンガレッティ、モンターレなどイタリアを代表する詩人の作品を須賀氏訳で、しなやかな文体の解説が添えられている。モンターレの初期の作品「レモン」のなんとも鮮やかなこと。この詩に出会えただけでも読んでよかったと思えた。

2013/08/30

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