あまりにロシア的な
あまりにロシア的な / 感想・レビュー
amanon
この本を読んでいたら、思わずウオッカを飲みたくなった(笑)。それはともかくとして、本書で言及される夥しいテロや殺人事件、粛正などの血腥くて陰惨なエピソードの数々に唖然とさせられた。それでも著者の目を通して描かれるロシア(及び旧ソ連)にはどこか曰く言い難い魅力をたたえているように思える。それはこの国が生み出した幾多の芸術家や文学者、それに独自のキリスト教文化と幾多の異端と呼ばれる宗教が大きく関与しているのではないだろうか?きな臭い政治情勢についてはよく分からなかったが、機会があったらまた読み返してみたい。
2013/03/02
散歩いぬ
著者は光文社古典新訳のドストエフスキーの訳者である。ロシア芸術を全く知らないまま読んだこと、1983年の訪露、十年後に滞在した一年、その手記・回想・知人への手紙が切り貼りの手法で書かれていることになかなかついて行けなかった。本の半ばから慣れてきて段々と面白くなる。ロシア的とは何かという明確な答えはないが、140の民族からなる広大な国は、個々の民族性を越え、全体主義に染めなければ統一できなかったのかも知れない。続く
2011/11/07
dancing queen
固有名詞に馴染みがなく、ついていけぬまま、読んだというよりは「目を通した」って感じになってしまった。
2013/03/24
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