黒沢清の恐怖の映画史
黒沢清の恐怖の映画史 / 感想・レビュー
えふのらん
長回し中の殺人も物のように扱われコロンと転がる死体や痙攣する死体も、気が動転して犯行を思い出せない犯人も結局のところ縁起(死の機械)によって引き起こされる感情を表す手段で、ホラー映画とはそのためにある、らしい。バザンのパロディみたいなことも言っているのに、そんな素振りも見せずにトビーフーバーを映画史の中心に据えるといった話に膨らませていくのがとても楽しい。きれいな蓮実重彦っぽい。
2020/07/12
gu
何より驚くのは作品に対する言及がどれもこれもとても具体的なこと(映画好きの人なら当たり前なのかもしれないけれど…)。怪奇映画・ホラー映画に限らず、創作物について語ったり考えたりする上で凄く勉強になる。黒沢清の言動がところどころかわいい。
2019/06/16
王天上
ホラー映画しか観ないようになった今、「スイートホーム」をもう一度観たら色々見どころがあるのだろうか。
2017/11/16
両目洞窟人間
最近出たkindle版で読みました。kindle版は20年前に発売されたCD-ROM版を元にしているそうで、よりボリューミーな内容だそうです。 自分たちの好きなホラー映画を話し合うって内容の本だけども、好きなポイントやトビー・フーパー監督への賞賛が、回り回って黒沢清監督の作品作りに反映されているのを感じたり、それはそれとして紹介されている多くのホラー作品を見たくなる本でした 本書は2000年ごろの対談なので、2021年の、今の目線からの『恐怖の映画史2』が読みたいなと思いました。
2021/08/10
a.k.a.Jay-V
終始興味深く拝読。特筆すべきは異なる意見の対処法と渦の所。まぁお二人に限らずだけど、本当に映画好きの方の話しを聞くと自分はつくづく映画を観てないんだなぁ〜とも。
2020/12/31
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