魔法の石板: ジョルジュ・ペロスの方へ
魔法の石板: ジョルジュ・ペロスの方へ / 感想・レビュー
ぞしま
2013年冬読了。 ジョルジュぺロスやジャングルニエのことなど知らずに読み始め、心を奪われた。 河岸忘日抄にも通じると思うのだけれど、 ひねくれているようで正鵠を得ている感、静かなる内燃、不器用さ、実直さ、 そんなものを感じ、勇気づけられた。自分にとっては、特別な一冊。
serene
なんとなく堀江敏幸の文章が恋しくなって、ジョルジュ・ペロスのことは全く知らないままに読んだのだけれど、これはすごくよい本でした。 幸せな出会いでした。 ジョルジュ・ぺロス、そして、この本そのものと。
2011/09/28
gorgeanalogue
沈黙と空白の縁を歩くように、書簡と詩のパラフレーズをしながらペロスの人と言葉の両方に近づこうとする。もっとも印象深いのはグルニエとの距離のとり方と、声を失った晩年にペロスがマジックメモ(魔法の石板)を使っていたというエピソード。個人的にはここをもう少し展開してほしかったような気もする。
2017/03/23
口先男爵
ペロスが私たちに、いや少なくとも私に教えてくれるのは、人嫌いのあり方でも田舎暮らしの厳しさでも望んで得た貧困でもなく、書くという営為のなかで嘘はつかないという一点である。
2018/02/11
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