ぼくはいくじなしと、ここに宣言する
ぼくはいくじなしと、ここに宣言する / 感想・レビュー
魚京童!
共同体の文化にとけこもうとするのが協調性だが、異文化とつき合うのが社交性である。異性とか、異国人とか、異世代とか、自分の仲間でない相手とつき合う社交術は、得意なほうだ。
2014/02/06
刺繍好きの糸ちゃん
単位はもらったが授業は1回も出なかった。試験は問題の意味も分からんレポート試験で、回ってきた解答を書き写し、それだけでは申し訳ないと勝手な作文を足して出したのを覚えてる。こんな博学のセンセイなら直に一度は話を聞きたかったなと思うが、18の小娘はイロイロ興味が分散していたのだろう。新聞記事に驚いたのは、晩年に自宅で料理中にガスの火を服につけて大火傷されたこと。一命はとりとめたものの、結局はそれがもとで亡くなられた。ひょうひょうと無駄を楽しんで、死んでるのか死んでへんのかわからん感じで旅立ってほしかったな。
2020/07/24
時任ウロ
歳を取った人の言葉は心を軽くする。学校という場所にもっと自由を求めてもいいんじゃないかと思う。それを受け止めて管理することが出来ればもっと個性を伸ばせるんじゃないのか。みんな一緒にして枠にはめたがる日本教育はこれから変わっていって欲しい。
2014/02/07
のせち
森毅氏の教科書は手に取ったことがあるが、エッセーは初めて読む。自分の思いを説く文章は、小気味良いリズムがあり読みやすい。旅の話、協調性と社交性の違い等が印象的だった。
2022/01/06
ががが
京大大学教授のエッセイ。専門は数学らしいが、テーマは特に設けておらずつらつらと書き連ねている。社会に対する姿勢や教育論などを中心に扱っているが、基本的に内容は少ないので手軽に読んでいけるだろう。著者が定年を迎え、今までやってきたことをところどころ見返しているような視点が感じられ、これからリタイアする人にとっても有益な視点を与えてくれる。協調性と社交性の違い、安定と多様性の相関など、なぜ今まで分けて考えなかったのだろうということを整理して論じていくスタイルはさすが経歴に違わず、という感じがした。
2017/05/21
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