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コンテンツの思想: マンガ・アニメ・ライトノベル

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作家
東浩紀
伊藤剛
神山健治
桜坂洋
新海誠
新城カズマ
夏目房之介
西島大介
出版社
青土社
発売日
2007-03-01
ISBN
9784791763252
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コンテンツの思想: マンガ・アニメ・ライトノベル / 感想・レビュー

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ころこ

文学といったときに、ジャンルとしての文学と、効果としての〈文学〉がある。東や大塚の功績はマンガやアニメ、ラノベに〈文学〉を論じる文脈をつくったことにある。本書は同時期の『ゲーム的リアリズムの誕生』、更に後年の『セカイからもっと近くに』と同じ問題設定になっている。後者は本書の第1章とほぼ同じタイトルになっていて、文学からサブカルへの接近を試みている。今は語られることは無くなったが、東のこの分野の全体像をみるのに参考になる。対談者との接点が無くなり、戻ってくる可能性は低いが、東の個人的な欲望の在り処が分かる。

2024/05/09

サイバーパンツ

東浩紀とアニメ・マンガ・ラノベ・批評のフィールドで活躍する作家たちとの対談集。内容は取り上げられている作品と、ある程度のサブカル批評への知識を持っている人向け。神山健治との対談での、押井守の表現が哲学的会話中心から映像的快楽中心へ変遷したという説明はいわれてみれば、確かになぁと納得。あとは、伊藤剛のキャラ/キャラクターについての対談。ここは、伊藤キャラ論への理解をより深めるのにも役立つし、なによりマンガ論以上の領域への拡大可能性を探るところは面白い。本書で一番の見所。

2016/08/05

またの名

たまたま会場に来てた斎藤環氏等から質問を出してもらってる対談、今やハリウッド映画化した小説原作者の桜坂氏が「きっと桜坂さんの時代が来ますよ(笑)」と慰められてる鼎談を収録した、やけにメンバーの豪華な本。ラブレターとして一人の女性に向けて作品を一つ造ったと言う新海氏から聞き返された東氏は、当時付き合ってる恋人がいて他人を単独的に愛するとはどういうことか実存的に苦悩しつつ硬派なデリダ論『存在論的、郵便的』を書いたと告白。固有名論も二次創作文化に由来するらしく、言葉の背後にモノの実在を意識している思想家だった。

2018/12/03

AoiHinata

部分と全体のおはなしになるのかなぁ。部分っていうのは、キャラクタとかストーリーの断片とか。部分は部分だけでも成り立つのかとか。部分の総和が、必ずしも全体にはならないかもとか。

2010/09/23

🐰

東さん中心の鼎談集。テヅカイズデッド関連はほとんど理解できませんでした。本編読んでみないことには。新海さんの作品の、東京の何となく綺麗な意味を持たない写真を繋げて音に合わせてパパパっと切り替えるあの演出は、PCにある画像データをほんとにテキトーに選んでるらしいです。丁寧にロケハンして頭の中にある画を映像化するのではなく、無数のデータベースを無作為に映像化する手法。

2019/06/06

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