バッハマン/ツェラン往復書簡 心の時
バッハマン/ツェラン往復書簡 心の時 / 感想・レビュー
兎乃
強制収容所で両親を失い、自らも労働収容所にいたユダヤ人パウル・ツェラン。オーストリア・ナチス党員の娘インゲボルク・バッハマン。この二人の1948年からの20年間取り交わした手紙・電報・献辞等196通を中心に、詳細な注がされている。戦後のドイツ語詩を代表する二人の詩人、恋愛が破局した後も手紙のやり取りを続ける。「あなたのかわいそうな美しい頭を揺すり、それにわからせたい。一語を見つけるのがどんなに難しいか。私の書いた行間にあるすべてを読みとって」
2012/06/07
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