イタリアの詩人たち 新装版
イタリアの詩人たち 新装版 / 感想・レビュー
こなな
時には、黙読ではなく音読で読んだ。そうすることによって魂をより感じられるような気がしたからだ。静謐で厳かで惹き込まれる。須賀先生が満腔の信頼を置いていた詩人たち。エウジェニオ・モンターレ「レモン」。「夕暮れ」のジュゼッペ・ウンガレッティ。ディーノ・カンパーナ、未完成なままに終わった詩人のポエティックと未完成といわれているけど須賀先生は、一つの非常に魅力的で完結した宇宙を持っていて、彼は狂気に守られて純粋詩の世界だけを追求できたとある。素朴なウンベルト・サバ。サルヴァトーレ・クワジーモドは芸術を感じる。
2023/10/14
紫羊
日本オリベッティの広報誌「スパツィオ」に1977年から1979年にかけて掲載された作品を単行本化した本。とりあげられている詩人は、サバ、ウンガレッティ、モンターレ、カンパーナ、クワジーモド。訳詩の素晴らしさもさることながら、その解説文の上質さに惹き込まれる。解説は堀江敏幸。鈴木敏恵と中井久夫による書き下しエッセイの栞付き。
2015/03/12
さっちゃん
静かな環境で、何からもじゃまされずに読み通したかったので時間がかかった。けれど詩を読み、理解するには訓練が必要だと感じた。各詩人に対する須賀敦子の解説文はすらすらと頭に入るのだが、詩になると途端にペースが落ち、ただイメージの連なりのままに頭を素通りしてしまったり、全く心に響くことなくもやもやしたベールに覆われてしまい、ため息とともに何度もページを閉じた。これを機にいろんな詩集も読んでいこうと決心する。
2015/05/21
たかさん
イタリアの詩人、サバ、ウンガレッティ、モンターレ、カンパーナ、クワジーモドの5人の詩と解説、解題、感想、略歴が紹介されている。カルドゥッチ、パスコリがないのが少し残念だったが。 邦訳のことばの選択、気品のある比喩、言葉を思う存分穫れた。
2018/10/17
つーさま
言葉の魔力と陶酔
2013/11/05
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