惑星の風景 中沢新一対談集
惑星の風景 中沢新一対談集 / 感想・レビュー
フリウリ
2014年発行。吉本隆明との対話で吉本が語る「老い」の問題(2006年)とか、レヴィ・ストロースとの対話(1999年)での「自然の叡智」とか、現代との言語的な「ずれ感」は否めないと感じました。今の日本(語が通じる社会)が(突き)抜けてしまったからなのでしょうか。なお中沢氏は、愛知万博(愛・地球博!?)にて、「自然の叡智」チームとして、「パビリオンをつくらない博覧会というアイデア」を出すなどの活動していたそうですが、「突然粛清された」のだそうです。それにしても、平成という時代はよかったのか悪かったのか… 6
2023/06/08
NагΑ Насy
杉浦日向子はこの本の対談で知った。対談の初出は2008年なのだけれど、杉浦日向子は2005年没なので、むかしの対談を特集号向けにリライトした再録の初出ということなのかしら。話し言葉で、ユリイカ向けにちょっと話しておくと、みたいなのは話しているようで実は後から書き足していたのかもしれない。マンガ雑誌の連載は無理だけれど小説雑誌の8ページなら、描けるとその中で彼女がいっていたのは、内容だけでなくて体調のこともあったのか。よく知らないけれど、漫画をかいていた期間はそんなに長くなかったのかなと思ったりした。
2014/11/02
S.コーニック
死んだ言葉と生きた言葉の交流やその反転を楽しみながら自分たちの知見の幅広さと深度を見せられることに知の刺激を持って満足に変える人による対談集。巷の労働者たちが肉体を駆使して得る深くて重い知見に、あなた方の死に瀕した肉体から戯れる空論の数々は全く軽くて釣り合わない、と、(労働者側の)私は思う。
2018/05/22
マーク
30 興味ある作者だがなんか難しい。対談だから大丈夫と考えたが甘かったかな。1/3読了 【中沢vs吉本】理解できず ●丸石道祖神 チベットのモーツァルト ●脳と心は同じか?心は脳を越えるか?ただの化学反応? ●巨人フーコーとの対談 ●ラスキン ●芸術人類学 【細野晴臣】面白い ●横尾忠則 インドへ ●弘法大師空海。風街ろまん。ブライアンイーノ 【杉浦日向子】百物語 ●妖怪、幽霊が実在するとの大前提で、対談が進んでる。凄い。カルティック ●幽霊と遭遇した時の総毛たつような感覚。おい本当に会ったのかよ!
2022/07/26
Iwata Kentaro
中沢新一は実に久しぶり。余裕がなかったのだ、たぶん、対談相手の多くはすでに故人である。それも本書の皮肉な価値だ。エコロジーの議論がとても勉強になった。
2019/01/13
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