KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

三人寄れば、物語のことを

三人寄れば、物語のことを

三人寄れば、物語のことを

作家
上橋菜穂子
荻原規子
佐藤多佳子
出版社
青土社
発売日
2014-12-19
ISBN
9784791768363
amazonで購入する

三人寄れば、物語のことを / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

文庫フリーク@灯れ松明の火

新潮文庫『天と地の守り人』第一部~三部巻末での鼎談が、こんな形で発展し、一冊の本になるとは。抜け目無い(褒めてます)青土社「ユリイカ」編集長・Y氏に感謝。俄然読みたくなった佐藤多佳子さん『シロガラス』上橋菜穂子さんこそ全作読んでいるものの、荻原規子さんは勾玉三部作のみ。佐藤多佳子さんは『一瞬の風になれ』の他は二作品のみ。青春もののイメージ強い佐藤多佳子さん、初の<無自覚変拍子ファンタジー>『シロガラス』まだ一文も世に出ていない段階で、原稿を上橋さん・荻原さんに読んでもらった上での、前代未聞の鼎談。作家と→

2015/03/16

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

三人の女性作家の鼎談集。上橋菜穂子さんの『天と地の守り人』文庫化に際して行われた企画が広がって、荻原規子さんの『RDG』、佐藤多佳子さんの『シロガラス』を中心に幅広いテーマを熱く、楽しげに語っている。「世界の全ては繋がっている」と人類学への関心を深めた上橋さんと「一人の人間の中に全てがある」と心理学的視点で世界を視ている荻原さんの対比が興味深かった。一方で「自分の文章への執着心のなさ」など共通する部分も。また「途中でオチが読めたから面白くなかったという読み方は楽しくないのでは?」という意見には激しく共感。

2015/02/28

ひめありす@灯れ松明の火

女三人集まれば姦しい。だけどそれが作家であったなら?それはまるで森の中に居る様でした。さわさわと葉擦れの音は響き、木漏れ日はさんざめいて、生き物の気配がして。静かなのにとっても賑やか。そしてそんな森の中で、一つ揺るがぬ横棒を一本持っているから、それは三者三様の『本』として出版され愛されるのだと思いました。共通言語を持つ三人の話には暗黙の了解があってとってもテンポがいい。上橋さんは芯からネアカな感じで、萩原さんはバランス感覚に優れてる。佐藤さんは貪欲に二人から何かを学ぼうとしている。そんな印象を受けました。

2015/05/04

不自他

『RDG』のファンなので購読しました。『みんなが思っている以上にすごい危険を孕んでいる中を、唯一の正解を辿る奇跡くらいの感じがあるってことを言っておきたいというのはある』(81p)、『いろんな枝葉を広げられたのに、それを控えた結果、きわめて誠実な「はじめて物語」になった』(98P)という意見に強く共感。

2017/04/28

ゆみねこ

好きな作家さんの鼎談、楽しんで読了しました。佐藤さんの「シロガラス」は未読なので、早めに読まなくては!

2015/04/02

感想・レビューをもっと見る