シャーロック・ホームズを歩く ―作品をめぐる旅と冒険―
シャーロック・ホームズを歩く ―作品をめぐる旅と冒険― / 感想・レビュー
アルクシ・ガイ
あくまで著者の旅雑記、覚え書き。読者が共有できる経験は少ない。文体もたどたどしい。若竹七海の英国旅行記の楽しさとはなんたる違いか。たとえれば、ワトソン博士が書いた(という設定の)ホームズものと、ホームズ自らが筆をとった(という設定の)「白面の騎士」ぐらいの差がある。だからネタの問題ではない。読者へのサービス精神が欠けているのだ。ホームズがそうであったように。
2017/01/15
yyrn
「シャーロック・ホームズ」という不滅のアイコンと、日本シャーロック・ホームズ・クラブの主宰者という肩書と、ホームズものの翻訳を多数手掛けているという奥書を読めば、つい手を取りたくなるが、内容は実に個人的な旅日記といったところで「冒険」とは言い過ぎ。S・Hに関するトリビアやシャーロキアンらの裏話なども紹介されるのだが、それよりもホテルで何を食べたかとか、それが高かったとか、飛行機が飛ばなくて焦ったとか、個人的な些末な話が多すぎる。また老婆心ながら、欧米で着物姿になるのはおやめになった方が良いのでは、と思った
2017/02/10
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