Kと真夜中のほとりで
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Kと真夜中のほとりで / 感想・レビュー
ココロココ
句読点の位置が変わっているのは、リズムの為。 たまにはこういうの読むのも良いかも。
2017/08/15
mer
言葉にリズムがあるのですらすらと読めるのだけど理解の足が少し遅いせいか何度か読み返しながら読み進めた。起承転結があるわけじゃないのに(ないからこそなのかもしれないが)どの話も強く印象に残っている。語りかけるわけでも話しかけるわけでもない、ただひとりで呟くやくような、ふわふわとした言葉がいつまでも頭を浮遊している、そんな感覚。
2021/01/21
貴羽るき
高校生のとき、初めて藤田さんの「プールにまつわる、エトセトラ」をユリイカで読んで、そのとき自分の考えていたことが書かれてあったのでびっくりした。それからずっと、いちばん好きな詩だったからこうやって詩集というかたちで読めてうれしい。マームの舞台で、音として聞く藤田さんの言葉も好きだけど、文字で読むと、言葉の意味じたいがより迫ってくる。読みやすくて、でもさらっと読み進めることはできない、何度もこちらを掴んで、引き止めるような力のある言葉たちだと思った。
2017/05/13
きき
リズムが、ずっと頭に残ってしまっていて、困る。藤田貴大に支配されてしまった気がして悔しい。あの言葉たち、あの空白たちは、とても大事にしなければいけない気がするから、白い木綿のハンカチに包んでとっておきたいのだけれど、気がついたら黒ずんで豹変してしまっていそうで怖い。私が忘れてしまった、あるいは気づいていなかった、思春期の悶々とした悩みを、油みたいに浮かしてすくってくれたような感じ
2018/03/15
n1985asai
マームとジプシーの藤田さんによる詩集。 詩とは言ってもシナリオブック的な要素もあり、脳内でマームとジプシーの、あの演劇として再生されていく。 藤田さんの女性的視点が、実際の女性の視点と同様なのかとてもきになるところ。そして、藤田さんのような視点や発想が自分には一切無いのが悔しくもある。
2017/09/22
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