新訳 不思議の国のアリス 鏡の国のアリス
新訳 不思議の国のアリス 鏡の国のアリス / 感想・レビュー
袖崎いたる
はじめてのアリス体験。意味わからん。失礼な連中がごちゃごちゃ出てきてはアリスを怒らせる。アリスはだいたいムッとしている。しかも夢オチ。こりゃ悪夢だな。
2019/10/15
毒モナカジャンボ
ルイスキャロルに取り憑かれた高山宏の劇訳と美術(ただの「絵」ではないところにリスペクトを感じる)建石修志のシュルレアリズムが調和した美しい本。全編を覆う言葉遊びを出来るだけ日本語に移し替えようという強い意志を感じる。挿絵が本当に素晴らしく、時折見られる下書きとも取れる幾何学的補助線が論理学的ナンセンスにマッチしている。言葉尻を捕まえ、言いたかった意味をすぐ脱線させる、時間も空間もあべこべ、脈絡のない場面転換など、夢をそのまま写し取ったかのようだが、語りの技術が巧妙であるからこそ現れた人工的美であろう。
2019/10/06
クマ
訳では、アリスの良さは分からないと読み始めて数ページで気がつく。英語の原本のpdfと見比べながら、論文や解説の本で取り扱われている部分やその周辺だけ読む。
2022/05/01
:*:♪・゜’☆…((φ(‘ー’*)
ずっとアリス研究に取り組み「自分の本がそれなりに熟成を始めたと感じられ始めたら、この御方の装本でというのが久しい夢」だったという「大の付く建石ファン」73歳で出版した思い入れ深い作品。西洋的で東洋的、ちょっぴりスパイスが効いた大人のアリスですなあ。アリスはいつもプリプリ怒ってる。アリスが会う妙な生き物たちもいつもプンスカ怒ってる。アリスが書かれた時代はヴィクトリア絶頂期だっていうのになんか不機嫌。気になる。平和だった幼い夏の日を切なく思い出して書いたのだなあという雰囲気が漂っている。
2020/11/17
Nekotch
何度も読んでいる物語。改めて難解なお話だよなぁと思う(今回もよくわからなかった)
2019/07/02
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