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なぜ脳はアートがわかるのか ―現代美術史から学ぶ脳科学入門―

なぜ脳はアートがわかるのか ―現代美術史から学ぶ脳科学入門―

なぜ脳はアートがわかるのか ―現代美術史から学ぶ脳科学入門―

作家
エリック・R・カンデル
高橋洋
出版社
青土社
発売日
2019-06-22
ISBN
9784791771752
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なぜ脳はアートがわかるのか ―現代美術史から学ぶ脳科学入門― / 感想・レビュー

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アキ

2000年ノーベル医学生理学賞エリックRカンデルの書。脳科学と抽象芸術を題材に還元的手法で科学と人文の橋渡しを試みた。印象派から現代アートへの変遷は、フォルムと色の解放であった。脳の知覚はボトムアッププロセスだけでなく、抽象芸術にはトップダウンプロセスによる認知も関わっている。光の芸術ジェームズ・タレル「私の作品には物体もイメージも焦点もない。ではあなたは何を見ているのか?あなたは見ているあなたを見ているのだ。私にとって重要なのは言葉のない思考という経験を生むこと」直島美術館・南寺にてそれを体験できる。

2019/09/05

ハチ

エリックR.カンデルの今回の議題は近代芸術、現代アート・前衛芸術と神経科学。具象から離陸した画家たちの作品・思想・哲学を丁寧に確認しながら、神経科学からの解説を伴奏させる事で両者の対話を活発にさせることに成功している。アメフラシのニューロンの生理からニューヨーク派のアート作品にキラーパスが見事に通っていて感動した。

2019/07/11

Hiroo Shimoda

抽象的な現代アートは脳科学において如何に位置付けられるか。異なる二つの分野を結びつけ、視野を拡大してくれる意義ある本。なぜアートが非現実的で抽象的で個人的なのか、ロジカルに分析してくれる。

2020/02/06

izw

抽象画を人間が理解し、感動できるのはなぜかを脳のメカニズムから説明している。具象画ならば、ボトムアップ視覚処理により、絵画的内容を理解するが、細部を還元し、形状、線、色、光に着目するようになあった抽象画では、その形状そのものから具体的なイメージを構成できない。抽象画については、イメージに対するトップダウンの情動的反応が強くなる。還元を適用することで具象から抽象へと移行した初期の画家がターナーだというのは、ちょっと驚きだった。またシェーンベルクは音楽家としてだけでなく、抽象画家としても優れていたらしい。

2019/12/18

入江

専門的な書き方で、少し手こずります。私なりにまとめて、noteの記事にさせてもらいました。よろしければ→ https://note.com/irie_gen/n/ne87a01e82d0b

2024/07/27

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