子供より古書が大事と思いたい
子供より古書が大事と思いたい / 感想・レビュー
ごへいもち
どの部分が今回加筆なのかわからないが元本からは何度目かの再読。相変わらず借金が増えているのだろうか
2019/08/31
ハルバル
フランスの古書蘊蓄や書物購入の悲喜劇など。愛書家という人種の度し難さを知る身としては著者のスタンスがどの程度かと不安だったが、良い意味で軽みがあってよかった。いわくフランスでもB級書店(傷のある本やセコハン本を売る、いわゆる日本における古書店に近い店舗)を中心に狩猟しコレクターではあるが愛書家ではなく、初版本にも興味がない。それにちゃんと結婚して子供もいる、という一般的な本好きからは親しみやすく、反対に愛書家からすると理解不能な人種なのだ。いや本に100万単位使うのも平気な借金魔という時点で病気か(苦笑)
2020/01/13
Susumu Kobayashi
元版、増補新版、そして今回の新・増補新版と毎回読んできたが、やっぱり蒐集家―自分も含めて―の生態は面白いや。挿絵本の魅力を語り、こっちまでその気にさせてしまうから恐ろしい。「金と意志さえあればどんな世界の逸品でも「買う」ことができるというこの事実は、下手をするととんだ命取りにもなりかねない」(p. 248)。「パリの古書店は、過去に自由に旅することのできる素晴らしいタイム・マシンだが、それは同時に、善良な小市民を地獄へとたたき落とす恐るべき陥穽かもしれないのである」(p. 249)。くわばらくわばら。
2019/11/06
ターさん
もちろん、再読である。15年前に読んでいた。こんなタイトル、見逃すはずがないよね。「待望の新版!」とあったので手にした。鹿島先生は、読書家であり愛書家でもある。個人的には、羨むような人生のように思える。しかし、実際はどうなのだろうか。大学教授の収入があって、膨大な著作から得る収入はどのくらいか?そして、購入する古書たるや!「買うも地獄、買わぬも地獄なら、いっそ買う地獄のほうを選んだほうがいい」壮絶である。「借金というのは一定限度を超えると、いくら返済しても減らない」という。理想の人生もなんと過酷なのか。
2021/02/18
をとめ
書店
2019/08/27
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