書こうとするな、ただ書け: ブコウスキー書簡集
書こうとするな、ただ書け: ブコウスキー書簡集 / 感想・レビュー
Y2K☮
物書き志望にオススメ。頭も尻も隠さぬブコウスキーの文章が定期的に恋しくなる。過酷な前半生を乗り越え、50歳までは郵便局で働きつつ創作を続けた彼の哲学は実にシンプル。頑張らない。書きたいから書く。書かずにいられないから書く。酒を飲み、競馬に行き、独りでタイプライターを打つ。時代的にはビートだが、どうも後年のギンズバーグやケルアックらと群れることを拒否していたっぽい。いまさらだけど「○○世代」って簡単に括れるものじゃない。むしろその枠をはみ出してナンボ。成功しようがしまいが書き続ける。その覚悟では負けてない。
2023/01/20
ロビン
スペインのブコウスキー学者が、ブコウスキーの書簡の中から「書くこと」について書かれているものを集めて編んだ本。相変わらず卑語や罵倒語が平気で使われているのだが、このスタイルは飲んだくれのアメリカ下層労働者階級にとって世界はどんなものかということをありのまま表現しているのであり、この詩人の誠実さであり純粋さなのではないかと感じる。有名になりたいとか金持ちになりたいとかではなく、とにかくただただ書くことが好きで、書くことで救われていたブコウスキー。群れずに、繕わずに、自分自身であり続けた酔いどれ詩人に乾杯だ。
2022/08/18
蘭奢待
のちほど
アンパッサン
ブコウスキー初。書簡集とはいえこれもまた作品に違いない。無頼派のゆらいがここに。ともかく気に入らない作家や出版関連のひとへの侮蔑吐きまくり。ダメダメな生活感満載。満載ながらこの人がすごいのはだめだろうが何だろうがずーっと書き続けていること。書こうとすることそのものが好きで、どこまでも止まらない。過去にこだわらず今、今書いているその作品が尊い。そういう姿勢、見習いたい。
2022/07/17
kimumaki
図書館から借りる。 ユーモアが入った手紙に思わずふふふと笑ってしまった。 が、ひさびさの読書で集中できず。また借りて読もう。
2022/08/27
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