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生きることの意味を問う哲学: 森岡正博対談集

生きることの意味を問う哲学: 森岡正博対談集

生きることの意味を問う哲学: 森岡正博対談集

作家
森岡正博
出版社
青土社
発売日
2023-04-12
ISBN
9784791775415
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生きることの意味を問う哲学: 森岡正博対談集 / 感想・レビュー

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noko

反出生主義。ユダヤ系の哲学者は出生主義の人が多い。ナチズムや全体主義の中でユダヤ人が強制不妊手術を受け出生を否定されていた歴史があるから。出生は新しい活動を始める事。既存の秩序に対して、違うものを打ちたてる能力の条件になるので、全体主義の敵になる。反出生主義に必ずついて回るのは、自殺。でもこの二つは分けて考えなげればならない。自殺は遂行可能だが、生まれてこないというのは遂行不可能。決定的に違いがある。では、生まれてきて良かったと思うにはどうしたらいいのか。古代の仏教から学べ。

2024/01/14

バーニング

戸谷、小松原との対談を面白く読んだ。森岡がここ10年ほど取り組んでいる反出生主義の紹介お呼び反論と誕生の肯定哲学の議論が一つの軸になっているが話者それぞれの専門や経験を引き出す議論はとても面白い。

2024/05/07

いかすみ

森岡さんが4人の日本人哲学者と対話する本である。なお、反出生主義に関する話題は、戸谷洋志さんとの対話である。私が面白いと思ったのは、永井玲衣さんとの対話で、タイトルは「降り積もる言葉の先に」。永井さんは哲学対話を実践していて、いわゆる大きな哲学ではなく、市井の人が紡ぎ出すリアルな言葉を大切にしている。他方、大きな哲学が日常的な言語で彼らを納得させる「強い言葉」になることを、森岡さんは提唱する。ところで、永井さんは瑞々しい言葉で哲学を奏でているので、文学的才能もあるなーって思った。

2024/09/06

すばる

森岡正博という哲学者には多大な影響を受けた。『宗教なき時代を生きるために』で、「自分を棚上げしない知」という思想に出会った。そもそも歴史を勉強していた私は、歴史とは自分の問いかけに対し意味を持つものであったので、この考えが自然に自分の中に入ってきた。市井の人として生きている私は哲学アカデミアには縁が無いし興味もない。が、自分が生きていくうえで哲学はなくてはならないとも感じている。生命学とアカデミックな生命の哲学を両輪として今も精力的に活動されていることを知り、今後も注目していきたいと改めて思う。

2024/07/08

Dwight

以前は反出生主義に興味があったが、今は全然ない。

2024/08/02

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