歯車にならないためのレッスン
歯車にならないためのレッスン / 感想・レビュー
おやぶたんぐ
著者の本は「「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい」(長い…)以来。本書は、ここ直近の3年間に書かれたものである。感想は前作と基本的に同じ。著者のいう“集団化″の指摘は示唆に富む。不安に駆られるまま、絆や共感を強調し、内に外に敵を求め、その排除を図ることで同質化を進め、それによって安心する…恐るべき“連帯と分断″は、コロナを経てますます拡大しているのではないか。他方、著者の主張には相変わらず頷けないものもある。麻原元被告人に語らせるべきだったという主張は(以下コメント欄)
2023/06/12
すうさん
森達也の新刊。2017~2020年の事件についての感想を書いた短いエッセイ集。国家権力の裏側を暴き真実を浮き彫りにしようとするジャーナリストとしての姿勢はいつも感心させられる。あまりにも横暴な政治に振り回される市民。本来ならそこを明らかにするはずの日本のマスコミはあまりにも非力だ。正義という名のもとに繰り返される事件にも世間の同調圧力で何もできない我々。寺山修司の「人は弱いから群れるのでなく、群れて弱くなるのだ」という言葉が胸を貫いた。同調圧力に屈す歯車にならないために森達也の本をまず読んでほしいと思う。
2024/08/16
漫画@れつだん先生
森達也の本はとても面白い。毎回考えさせられる。主義主張は変わらないので同じことの繰り返し。凡庸な悪はもうわかったって。
2024/03/30
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