狂人関係 2 (青林傑作シリーズ)
狂人関係 2 (青林傑作シリーズ) / 感想・レビュー
ぶんぶん
【再読】やはり良い、上村一夫の流れる様な線が好きだ。 ますます、お七が狂い始める。火事と性欲の絡みあいがどうしようもなく止まらなくなった来た。 捨八はどうする、一方、北斎も火事により夢を絶たれる。 三者三様の、生きざまを描く、大長編いよいよ佳境に。
2024/09/09
ぶんぶん
この年の北斎は憂いていた、可楽が死に、歌麿が逝き、一九も亡くなった。 写楽も山東京伝もそして三馬が・・・友人の馬琴は失明していた、天保四年のことだった。 一方、捨八は益々お七に入れあげていた。 ところが、お七の火を見ると異常に燃える性欲に徐々に拍車が掛かっていた。 このままでは済まない調子、そんな中、北斎の「夢十夜」が彫師宅の延焼で版木が燃えてしまう。 益々、目が離せない、お七の狂気が凄まじい勢いで燃焼する。 上村一夫、絶好調である。
2018/06/19
ぶんぶん
【再々読】歌麿が逝く、写楽が、三馬が、一九が、そんな中北斎は悩んでいた、「夢十夜」の構想がまとまらない。 一方、お七とお栄の思惑も来るところまで来た。 捨八への想いをお七にぶつけるお栄、お七はお七で捨八への情が付きまとう。 そんな中、お七が風邪を引く、その時も捨八は遊びまわっていた、そして看病の食事がお栄が創ったものだと判ると、こらえきれない怒りが爆発。 一方、北斎の版木が火事で消滅してしまう。 「夢十夜」が幻で終わる・・・三者三様の哀しみに終わる第三巻。 お七は、お栄は、次巻へ続く。
2021/09/16
ぶんぶん
歌麿が逝く、写楽が逝く、式亭三馬が、十返舎一九が・・・北斎・七十三歳、老いが目立つ。富嶽三十六景を描き終えて「夢十夜」に取り掛かるがまとまらず・・・一方、捨八は二代目・八百屋お七に狂っていた。やっと、出来た夢十夜第一稿も彫師の火事で焼失する。八百屋お七は徐々に狂って行く・・・北斎漫画狂いの美学がそろそろと・・・
2013/12/06
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