赤ヒ夜
赤ヒ夜 / 感想・レビュー
mittsko
花輪和一初期短編集。漫画デビュー作だという「かんの虫」(71年)から「心の影」(85年末)まで計13本を所収。当然にして安定の面白さ! 文句なし! 実は本書、私にとって十年ぶりの花輪作品。04年刊『不成仏霊童女』を読んで、先生の「ガチヤバ感」を理解してしまい、それ以降、先生の作品には手で触れることすらさけてきました。危険を察知したのです。今回ふと思い立ち本書を購入、83年作品「猫になりたくないから」辺りから、例の「ガチヤバ感」が匂ってきました。これをきっかけに、また花輪作品に挑戦してみたいと思います
2018/06/30
るうるう
これも初期の花輪さん。初期の作品を読むと、ワタシは身体がぎくしゃくして、転んだり、モノを落したり、水をぶちまけたりするので、ひやひやする。何かに身体が反応するんだろうな。バランスをとるために、さいきんの作品を読まないとだめだ。
2014/01/18
龍國竣/リュウゴク
泥々とした、汚い、苦しい話が次々と展開される。痛みの感覚など麻痺してしまうほどだ。虫や蛇、得体の知れない生き物、それらが切り刻まれ、あるいは人間と交わる。初期の作品が集められているが、既に因業な話が濃く詰まっている。怖いもの見たさという部分もある。
2012/04/23
感想・レビューをもっと見る