少女椿
少女椿 / 感想・レビュー
アナーキー靴下
昨日の「螢川・泥の河」の感想を書くときに「喜びも悲しみも幾歳月」の言葉が浮かび、元ネタの方は知らない私はこの漫画を思った。昔読んだとき、そして何度か再読したときも、単なるエログロナンセンス、雰囲気漫画だろうとしか思っていなかった。しかし「螢川」を読み、登場人物の日々の不可逆さはまさに「喜びも悲しみも幾歳月」、そうして辿り着いたラストの風景と心情であったことに心を打たれ、一方この作品のみどりちゃんはそうした不可逆な日々を生きられない永遠の少女の姿なのかと思い至った。見世物小屋の中でしか許されない猶予期間。
2021/05/23
かやま
ゾクゾクする。
2009/01/14
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