オウム真理教元幹部の手記
オウム真理教元幹部の手記 / 感想・レビュー
ろくせい@やまもとかねよし
オウム真理教事件の13名の死刑が執行された2018年の12月に出版された本書。松本サリン事件の実行犯である冨田隆の告白本。自身の生い立ち、オウム入信、事件への関与、オウム内での恋愛、そしてマスコミの協力を得る脱退などを回想する。被害者への謝罪や本人の贖罪意識は記されるが、凶行に至ってしまったポイントやそれに対する反省はよく分からなかった。逆に、他者への批判が記憶に残った。しかし、自らの言葉で記した本書は事件を研究する重要な資料となるだろう。
2019/02/13
エヌ氏の部屋でノックの音が・・・
借りた本。この手の本は、自分では買わず、買った人に借りるか、図書館本にすることにしている。四六並で1500とかない与那覇とは思ってしまう。。。まあちょっと専門用語が多くて難儀したが、上祐がなぜあないにいきり立っていたのかよくわかるような気がした。組織において社長よりの応力のあるやつは疎まれるのだ、もうこの頃の麻原には常人凡夫の域に落ちていたであろう。発見されたときに1000万円を必死こいて抱いていたことからもわかる。
2019/05/07
読書熊
文章には粗さがあって多少の読みにくさはあるものの、組織内部にいなければわからない情報が記されており、その点で非常に参考になる内容でした。
2019/01/06
大熊真春(OKUMA Masaharu)
やっと読了。ヘイト本を出している出版社だからどうこうと言うのでなく、誤字や校閲もれが散見されるのが残念。内容は思っていたより価値を感じる。新しく知ったことも多い。著者の一信者としての感覚がどうだったのか明快に説明されている。
2018/12/30
CHRONO
麻原のボディガードを務め、松本サリン事件に関わった筆者が、17年の刑期を終えて出版されたところが興味深い。作家が書いているわけでないので、同じ文章が何度も出てきたりするが、初期の麻原、ヨガの先生としての麻原を肯定的にとらえつつ、その後変容していったオウムと麻原を冷めた言葉で書いている。神秘体験の解説も詳しく、そういった体験を通して信者を増やしていったのかと納得がいった。
2020/09/03
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