ランボー全集 全1巻
ランボー全集 全1巻 / 感想・レビュー
はやしま
【第54回海外作品読書会(15.1.8&9】ランボー詩訳読み比べ。人気ある金子訳(斉藤正二、中村徳泰との共著)。かつて雑誌『鳩よ!』のランボー特集で「不良でお茶目」と評されていた記憶しているが、不良性は感じなかった。小林訳よりも精神的に年齢が若く行儀の良い青年が紙に向かって苦悩を綴っているイメージ。小林訳に比べ言葉を重ねているので全体に冗長な感じもする一方、小林訳と比べて宗教的な部分が浮かび上がっているように感じた。コミカルさも備えていてクスリとするところも。巻末の書簡集は新ためてじっくり読みたい。
2016/01/09
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