スローカーブを、もう一球 (集団読書テキスト B 110)
スローカーブを、もう一球 (集団読書テキスト B 110) / 感想・レビュー
mataasita
熱血でもなく成長する青春ものでもなく、主人公には大谷のような速球もない。身長は低く丸い体型、成績は悪くなく、大学に入ってまで野球をしようと思っていない。そもそも走るのがきらいだ。そんなピッチャーが、人をくったようなスローカーブで淡々と勝ち進む関東大会の様子を40ページほどで。主役になる気持ちもさらさらない等身大の子の気持ちを書き表しただけなのにこんなに面白いことがすごい。短命が惜しまれる。夏休み6冊目。
2021/07/29
メガネ
群馬県立高崎高校野球部の川端俊介投手を主人公としたノンフィクション作品。集団読書テキストになっているだけあって、文章は丁寧で読みやすく、選手の心理や試合の臨場感が伝わってきます。甲子園に出場した高崎高校ですが、決して強豪校というわけではなく、川端投手の緩急織り交ぜたピッチングで、なんとなく勝ち上がってしまう。そして川端投手自身も「惰性」で野球を続け、野球を大学入学の「キャリア」として考えている。そんな彼のマウンド上での心理が文章から鋭く伝わってきて、彼は決して惰性ではなく、本当に野球が好きなんだと感じる。
2015/09/05
you
野球知らないと辛いな…。仕事関係で読んだ。
2023/06/05
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