狐フェスティバル (集団読書テキスト・第2期 B 126)
狐フェスティバル (集団読書テキスト・第2期 B 126) / 感想・レビュー
sazen
育ってきた地域によって、価値観は変わるものだが、何かしらのきっかけでそれぞれ別の立場の人間が歩み寄れることもある、そういう話。都会っ子が田舎を見下す、という設定はよくあるものではあるが、花子に関しては都会っ子だから、というより本人の人格に問題があるのでは。彼女の母親もこの地域での生活に思い入れがなさそう、どころか不満げなのもモヤモヤする。中学生が読むと、「地場の人間が大事にしてきた伝統や風習を他者も大事にするべき」かどうかという観点になるのだろうか。
2023/11/29
桜もち 太郎
都会から田舎に引っ越してきた中学生の三崎花子。伝統行事の「狐がえり」に誘われるが参加する気になれない。都会の子と田舎の子、互いに分かりあうには本音で語るしかない。都会と田舎を融合させた狐がえりが出来上がる。そう考えると「狐フェスティバル」という題名は絶妙だ。久しぶりの瀬尾作品。執筆のペースがスローな瀬尾さん。これですべての本を読了してしまった。そしてこの集団読書テキストは村上春樹の「沈黙」以来。やはり教育用図書なので考えさせられることも多い。暖かな気持ちに包まれながらの読書だった。
2017/11/03
r1chouchou
だいすき瀬尾まいこ本。 久しぶりに読んでも、変わらぬ青春感。 コロっと主張が変わる、サバサバした性格の女性が多い印象。
2020/03/08
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