鏡の中のブラッディ・マリー (ロマンノワール)
鏡の中のブラッディ・マリー (ロマンノワール) / 感想・レビュー
uni
パリ郊外の団地に暮らす人達の閉鎖的物語。鬱々とそして常軌を逸した人格者ばかりが出てきてどんより暗い気持ちになりそうで、、、ならなかった。展開が早くページが進む進む。秩序にこだわり狂った刑事、多重人格のその妻、社会に反感を持ち手榴弾ぶっぱなす若き青年志願兵、下半身に囚われた黒人、など狂ってる、というより何かが欠落したと言うのが妥当な登場人物が魅力的な作品。性と暴力と濃い人間臭立ちこめてるのに、そんなに重く感じない、読後感も良好な作品。
2014/02/19
つゆり
うーん。誰も救われない話。もっと心理学的な話かと思ったんだけど。
2015/12/07
fukafkacraft
遙か昔に読んだので内容はまったく覚えていない。というより、イカレた人間ばかりで何がなんだかわからない。ただタイトルに惹かれただけ。ノワールとは何か? 知るために読んだ。文体がパンキッシュで読みやすく、軽快な心地良さがあったのだけは覚えている。パリ郊外が舞台だが、フランスの雰囲気を楽しめる感じではない。「病めるフランスの現代社会を映し出した衝撃の作品」と帯にあったが、病んでるのはこの本だ。
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