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栃木リンチ殺人事件―警察はなぜ動かなかったのか

栃木リンチ殺人事件―警察はなぜ動かなかったのか

栃木リンチ殺人事件―警察はなぜ動かなかったのか

作家
黒木昭雄
出版社
草思社
発売日
2001-04-01
ISBN
9784794210524
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栃木リンチ殺人事件―警察はなぜ動かなかったのか / 感想・レビュー

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リンチ自体は「女子高生コンクリ事件」を思い出させるようなもので、とにかく残酷で鬼畜な犯人たちが許せない。サブタイトルから、警察の不祥事かと思いきや、警察だけでなく企業の陰謀だったとはショック。警察や企業の一員である前に、みんなひとりひとりの人間で、それぞれ家族だっているからこそ、被害者の安否を何よりも気遣うべきなのに、腐りきってる日本に心底がっかりする。申し訳ないけど、二度と日産車を買うことはないだろう。被害者のように良い人間が潰されるって間違ってる。

2016/01/07

いしかわ

知ってるというより、何度も足を運んだ場所や一度は行ったことのある場所が、たびたび出てきて より、この事件を近く感じる。それはもう痛いほどに。何度も読むのをやめようかと思った。人間のやることではない、いや、人間だから出来るのか、もうそれさえ分からないくらいに混乱する。コンクリ事件に似た惨殺な殺し方。何もしない、傍観してる人間、そして手を差し伸べない警察。被害者のことを思うと、涙も出ない。彼がリンチを受けた場所は、私が今いる場所のすぐそばにあった。

2013/08/23

ケイ

この事件は、悪魔のような少年達の一人の親が警察官だったために揉み消された話かと思っていた。実はもう一つの黒幕があったとしり、水戸黄門に出てくるような悪徳代官・商人の構図が未だ存在しており、それを超えた存在(この場合は警視庁)が出てこなければ彼らは決して非を認めないのだと呆れかえる。著者が書いた後のこの事件の後日談を知ろうと、ネットで検索していると、作者自身が不審な自殺を遂げていたことを知り、おそろしくなった。

2012/02/03

フクミミ

読んでいて気分の悪くなる本でした。 前半の無抵抗な人に対し、どこまでも残虐になる事のおぞましさに震える思いでした。後半は警察と日産自動車の天下り人事等による癒着の構造に吐き気がする思いです。社員を見殺しにしてまで、事件を大っぴらにしないよう警察に圧力をかけて守りたい企業イメージってなんなんでしょうね。私の中で日産自動車は最悪のイメージとなり、今後購入する事は無いでしょう。それにしても犯人達の刑は軽過ぎる。

2014/05/13

ぼっこれあんにゃ

☆これすごい話ですよ。もう日産の車には乗りたくない。あらためて知る犯行グループの非道な行いに怒りを覚え、成敗してやりたいという自分の暴力性を抑えるのに必死でした。この事件は警察の怠慢にも責任があると言われているが、しかし、著者はその黒幕として日産を名指しした。その企業イメージを守ることを優先したがために正当な捜査や救助を得ることなく被害者が犠牲となったという。日産にも殺されていたのだ。単純な私はこの話を信じます。そして、自分の所属する組織にも同様に犠牲になる人はいないか、真剣に考えてきたいと思います。

2012/04/03

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